陽の章 五禽戯


13 小宇宙と大宇宙がつながる 

 
 「人体は小宇宙(ミクロコスモス)である」といわれます。「大宇宙(マクロコスモス)」、つまり、私たちの周りの空間と私たちの身体は密接につながっているのです。

 足の下には大地があります。足の裏と大地はつながっています。頭の上には天体が広がり、私たちの身体はその天体のはたらきを無視することはできません。

 しかし、現代生活では、私たちはそのようなことに気付かず、ほとんど無視して生きています。大地はコンクリートで舗装され、靴をはいて生活していて、「地の気」を取り入れることが困難になっています。
 
 もちろん、社会生活で靴を履かないでいることはまず無理ですが、機会があれば、土の上をはだしで歩いてみると日ごろのストレスを足の裏から発散することができるでしょう。

 満月の日に私たちの体はパワフルになります。新月の日には肉体のパワーが減少傾向になります。つまり、一カ月単位で、体のバイオリズムが規則的に変化しているのです。

 一年の四季、春、夏、秋、冬で体は、大きく変化します。それは一年のバイオリズムの変化です。

 「陰陽五行」の教えは身体のバイオリズムに関して現代医学が見過ごしている知識を私たちの提供するものです。

 
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